第68回安田記念

 春のマイル王決定戦、安田記念東京競馬場・芝1600メートルで行われ、香港からの遠征馬1頭を含む16頭が出走した。そのうち7頭がG1勝ち馬というハイレベルなメンバーで、1番人気は前走のG1大阪杯を制したスワーヴリチャード、2番人気は昨秋のマイルCSを勝ったペルシアンナイト。前走のG2マイラーズCの勝ち馬サングレーザーが3番人気。
 レースは昨年の桜花賞レーヌミノルがまず飛び出すが、すぐにウインガニオンが交わして先頭に立ち、逃げる。
 そして、4コーナーを回って直線に入ると、3番手にいた牝馬アエロリットが粘るウインガニオンを交わして先頭に立ち、好位にいたスワーヴリチャードと後方からサトノアレスが猛然と追い込むが、少し遅れてさらに鋭い脚で伸びてきた9番人気のモズアスコットがまとめて交わして優勝。
 モズアスコットは欧州競馬で14戦無敗の歴史的名馬フランケル産駒の牡4歳。過去3戦連続2着と惜敗続きだったが、先週の安土城Sから連闘で臨んだ初のG1で見事に勝利をあげ、G1初制覇。通算成績は11戦5勝。

 1着 モズアスコット(ルメール)  2着 アエロリット  3着 スワーヴリチャード
 4着 サトノアレス  5着 サングレーザー


 海外では2日に英国でダービー(エプソム競馬場・芝2400m)が行われ、日本生まれのディープインパクト産駒で4戦4勝のサクソンウォリアーが断然の1番人気となったが、4着に終わる。
 しかし、3日に行われたフランスのダービー(シャンティイ競馬場・芝2100m)ではやはりディープインパクト産駒のスタディオブマンが優勝。先週のワグネリアンに続き、ディープの息子が日仏のダービーを制するという快挙。