中央競馬上半期をしめくくるグランプリ・宝塚記念が阪神競馬場・芝2200メートルで行われ、牝馬2頭を含む17頭が出走した。
1番人気は昨年の二冠馬で秋にはフランスの凱旋門賞をめざすドゥラメンテ。2番人気は春の天皇賞の勝ち馬でファン投票1位のキタサンブラック。
レースはキタサンブラックが先頭で引っ張り、一昨年のダービー馬ワンアンドオンリーや同年の菊花賞馬トーホウジャッカルらが追う展開。ドゥラメンテは後方から。そのまま4コーナーを回って直線に入り、逃げるキタサンブラックに昨年のこのレースを勝ったラブリーデイやステファノスが迫り、さらに中団から徐々に順位を上げてきた8番人気の5歳牝馬マリアライトが差し脚を伸ばして外からまとめて交わして先頭。最後、追い込んできたドゥラメンテも封じて優勝。
マリアライトはディープインパクトの娘で、母の父はエルコンドルパサーという血統。昨年のエリザベス女王杯に続くG1レース2勝目。宝塚記念を牝馬が勝つのはスイープトウショウ以来、11年ぶりの快挙。
レース直後に2着のドゥラメンテが左前脚を痛め、デムーロ騎手が下馬したため、心配したが、今のところの発表ではひどい骨折などはなさそうで「左前肢跛行」とのこと。秋の凱旋門賞は断念となってしまったが、最悪の事態は避けられたとすれば、とりあえずはよかった。
1着 マリアライト(蛯名) 2着 ドゥラメンテ 3着 キタサンブラック
4着 ラブリーデイ 5着 ステファノス
(追記)
ドゥラメンテの引退が29日に発表された。宝塚記念のゴール直後に左前脚を痛め、経過観察中だったが、靭帯損傷等の症状が重く、競走能力喪失と診断されたとのこと。残念だが、仕方がない。今後は種牡馬になる予定。超良血馬だけに彼の子どもたちに期待しよう。