第86回日本ダービー

 3歳クラシックの第2戦、第86回東京優駿日本ダービーが5月としては記録的な猛暑となった東京競馬場・芝2400メートルで行われ、2016年に生まれた競走馬7,071頭の中から勝ち上がってきた18頭が出走した。

 今年はデビューから4戦4勝の皐月賞馬サートゥルナーリアがあのディープインパクト以来14年ぶりに無敗のままダービーを制することができるか、あるいはライバルたちの逆転はあるのか、が焦点だったが、やはりサートゥルナーリアが断然の1番人気となった。2番人気は皐月賞2着のヴェロックス、3番人気は同3着のダノンキングリー。この3頭が抜けた人気で、多くの人はサートゥルナーリアの勝利を信じ、逆転の可能性があるとすればヴェロックスかダノンキングリーの2頭と考えたことになる。

 サートゥルナーリアはルメール騎手が騎乗停止中のため、オーストラリアから短期免許で来日した若手ダミアン・レーン騎手に乗り替わり。レース前から馬のテンションが高く、絶えず首を激しく上下させる様子がやや不安を感じさせる。

 そして、レース。先行争いを制したリオンリオンがかなりのハイペースで後続を大きく引き離して逃げ、2番手のロジャーバローズも3番手以下を離して追走する縦長の展開。サートゥルナーリアはスタートで立ち上がって出遅れ、中団馬群の後ろから。

 そのまま4コーナーを回って最後の直線に入ると、失速するリオンリオンをロジャーバローズが交わして先頭に立ち、後続からダノンキングリーが追い上げたが、ロジャーバローズがクビ差で先着。タイムは2分22秒6のダービーレコード。

 サートゥルナーリアも外を回って追い込み、一時は3番手まで上がったものの、最後にヴェロックスに抜かれ、4着。入れ込みと出遅れが響いて、無敗のままのダービー制覇はならず。


2019 日本ダービー

 12番人気で令和最初のダービー馬となったロジャーバローズはディープインパクト産駒。通算6戦3勝で、これが重賞初勝利。鞍上の浜中俊騎手はデビュー13年目でダービー初制覇。

 

1着ロジャーバローズ(浜中) 2着ダノンキングリー 3着ヴェロックス

4着サートゥルナーリア 5着ニシノデイジー