日本海にある台風17号の影響で関東でも強い風が吹き荒れるなか、久しぶりに海が見たくなり、強風は覚悟して江ノ島方面へ行ってきた。
小田急で片瀬江ノ島駅まで行くと、あの竜宮城風の駅舎は建て直しの工事中。そして、駅の外に出ると予想以上の強風だった。駅前を流れ、海にそそぐ境川も激しく波立っている。それでも、観光客は多い。
あまりに風が強いので江ノ島へは渡らず、すばな通りを歩いて江ノ電の江ノ島駅へ。
ちょうど電車がやってきて、たくさんの観光客が降りてきたが、聞こえてくるのはほぼすべて中国語である。ここは中国か、と思うほどだ。
昔、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城に行ったとき、最寄りの駅からお城に向かうバスが日本人だらけで、地元の人が変な顔をしていたのを思い出す。
そして、この地元の方の手編みの服を着せてもらっている金属雀にも大勢がカメラを向けているので、じっくりと写真を撮ることはできず、適当に一枚撮っただけで、電車に乗る。当然、車内も中国人だらけだ。
人口減少時代を迎えた日本で、この先、中国人の存在感はどんどん高まっていくのではないか、と僕は考えているので、そのうち周囲が中国語ばかりという事態にも慣れていくのかもしれない。減り続ける日本人だけではこの先、現状のような文明生活は維持できないだろうからね。
長谷で下車。海に出てみた。ものすごい風で、海水がしぶきとなって飛んでくる。海は大荒れで、海岸道路から浜に下るスロープの裾まで波に洗われている。
それでも浜辺で遊ぶ人、ウィンドサーフィンをやっている人などがけっこういる。
でも、トンビはまったく飛んでいない。
飛んでくる波しぶきで全身がべとべとになりそうなので、海岸からは退散して、江ノ電の線路沿いに江ノ島方面へ歩く。
線路際に彼岸花が咲いている。うちの彼岸花も今日一輪だけ開花した。
御霊神社へ行くと、ちょうど300系が通った。
鳥居前を走る電車にカメラを向ける女子多数。
成就院の門前から鎌倉の海を望む。
「極楽洞」からちょうど300系が顔を出した。
極楽寺駅。昔ながらの駅舎を残しつつ、立派なトイレのある新駅舎が建っていた。
極楽寺~稲村ケ崎間。ツクツクボウシが鳴いているが、ススキの穂が秋を感じさせる。
稲村ケ崎から電車に乗って、鎌倉高校前まで移動。
途中、峰ヶ原信号場で列車行き違いの停車中に車窓から海を撮影。
国道をひっきりなしに車が行き交っているので、一瞬の隙を狙ってシャッターを切る。
鎌倉高校前も中華系観光客だらけ。例の有名な坂道でものすごくたくさんの人が写真を撮っている。
鎌倉高校前駅のホームより。長らく護岸工事が続いて、景観が損なわれていたが、工事が終了し、すっきりした。でも、車が多すぎるな、とは思う。
工事の結果、道路が海側に移動し、歩道がかなり広くなっていた。
工事現場の吹き流し。
お気に入りの撮影スポット。
残念。車が写ってしまった。
陽射しが強く、暑いので、次の列車まで粘る根気がない。
ということで、腰越へ向かう。
つづく