オランウータンのミンピー

 今日の東京は強い日差しが照りつけたかと思うと、空が暗くなって強い雨が降ったりという不安定な天気。秋雨前線という言葉も聞かれるようになり、夏の終わりが近いのかと感じたりもするが、一方では9月も気温は高めとの予報も耳にする。まだまだ本格的な秋の訪れというのは先のことか。

 さて、先日、日本平動物園を訪れた一番の目的はオランウータンのミンピーに会うことだった。

 ミンピーは2006年12月10日に多摩動物公園で生まれ、母親のチャッピーや兄弟のポピーやアピ、祖母のジプシーなど多くのオランウータンとともに過ごし、2018年11月14日、12歳の誕生日を前にして日本平動物園に嫁入りという形で移動してきた。

 お相手は1982年、日本平生まれで当時36歳のジュン。ミンピーとジュンはやがて同居するようになり、交尾も確認されるなど、仲睦まじい関係だったそうだが、妊娠には至らず。そして、ジュンは昨年9月6日に病気のため39歳で世を去ってしまう。

 ミンピーはひとりになってしまったが、今年になって新しいパートナーとして29歳のオス、ジュリーがズーラシアからやってきた。ジュリーは1993年、日本平生まれで、ジュンの息子でもある。母親が子育てができなかったため人工哺育で育てられ、1996年に3歳で横浜の野毛山動物園、さらにズーラシアに移動。そして、今年3月に26年ぶりに日本平に帰ってきたのだった。

 とにかく、幼少期から知っているミンピーがどうしているかが知りたくて、今回、日本平動物園に行ってきたわけである。

 そのわりには入園したら、いろいろな動物に見入ってしまって、オランウータンは後回しになってしまったが、いよいよオランウータン館へ。多摩ほどの広さはないが、けっこう立派な施設である。

 トリックアート。モデルはミンピーかと思ったら、彼女の来園前からあるらしい。

 ミンピーは日本平でも布をかぶっていた。

 多摩動物公園時代のミンピー。当時9歳。一緒にいるのは弟のアピ。

 15歳になったミンピー。ちょっとおとなっぽくなった。

 でも、いつも誰かと一緒で、退屈する暇もなかった多摩の時代と比べると、退屈そうだし、寂しそうにも見える。オランウータンは野生では単独生活が基本とはいうけれど・・・。

 母親のチャッピーに似てきたかな。

 オランウータンも幼い頃のことを懐かしく思い出すなんてことがあるのだろうか。

 こちらはジュリー。隣の第二放飼場にいて、まだミンピーと同居には至っていないようだ。

 ミンピーはきっとよい母親になるだろうと思うので、ジュリーとの間に赤ちゃんを授かる日が早く来ればいいな、と思う。


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(きょうの1曲)DOOPEES / Some Day , That Place In Time


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