第91回日本ダービー

 3歳馬の頂点を決める競馬の祭典、東京優駿日本ダービー)が東京競馬場・芝2400メートルで行われ、2021年に生まれたサラブレッド7,906頭の中から勝ち上がった18頭が出走の権利を獲得し、メイショウタバルが出走取消となったため、17頭が出走した。

 1番人気は皐月賞をレコード勝ちした3戦無敗のジャスティンミラノ。2番人気は皐月賞1番人気で6着に敗れたものの、鞍上がケガから復帰のルメールに戻った牝馬レガレイラ。3番人気は前走スプリングSを勝った3戦3勝のシックスペンス。

 レースは逃げると予想されたメイショウタバルが出走取消となり、どの馬が先手を取るかが注目されたが、17番人気のエコロヴァルツが大外から先頭に立つと、ペースを落として逃げる。直後にシュガークン、さらにジャスティンミラノが続く。レガレイラは中団のイン。最初の千メートル通過が62秒2の超スローだ。後方にいたサンライズアース、コスモキュランダが早めに動いて、前へ進出していく。

 そして、エコロヴァルツ、シュガークン、サンライズアースがほぼ横並びで4コーナーを回り、最後の直線に入る。その後ろにジャスティンミラノ。レガレイラは外に持ち出すが、まだ後方で、届きそうにない。

 先頭に立ったシュガークンを外からジャスティンミラノが交わして先頭に立とうとするが、道中ずっとジャスティンミラノの内でじっとしていた9番人気のダノンデサイルが最内からスルスルと抜け出し、2着のジャスティンミラノに2馬身差をつけて先頭でゴールイン。ずっと内ラチ沿いを走り、2400メートルを最短経路で回ってきた好騎乗の鞍上・横山典弘は56歳でG1制覇の最年長記録を更新し、3度目のダービー制覇。

 2番人気のレガレイラは最後に追い込んだものの、5着まで。


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 ダノンデサイルはエピファネイア産駒。これで5戦3勝。重賞は1月の京成杯に続く2勝目。皐月賞ではレース直前に右前脚跛行で競走除外となったが、そこから見事に立て直して、ダービー制覇の快挙につなげた。

 

1着ダノンデサイル(横山典) 2着ジャスティンミラノ 3着シンエンペラー

4着サンライズアース 5着レガレイラ