小田原

小田原に行ってきた。
最近、中世の世田谷城主だった吉良氏のことを調べたりしていて、戦国時代に婚姻関係を通じて吉良氏が小田原の北条氏の傘下に取り込まれていたことなどを知ったこともあり、小田原城へ行って見ようと思ったわけだ。
小田急線に乗って、昼前に小田原に着き、小田原城へ直行。東京は桜の開花が発表されてから肌寒い日が多くて、なかなか開花が進まないが、小田原の桜はもう少し咲いているのか、と思ったら、東京とあまり変わらない。まだ3分咲きにもなっているかどうか。
小田原城には子供のころに来て以来で、その時はお城のことよりゾウがいたことの方が記憶に残っている。そのゾウはまだいた。ウメコ。昭和25年に推定3歳で来日したというから、今年で62歳のおばあちゃん。今の天守閣が再建されたのが昭和35年だから、それよりも前、まだ石垣が残るのみの本当の城跡だった時代からここにいるのだ。国内でも有数の高齢ゾウだけれど、長生きしてほしい。




さて、桜はまだちらほらだけれど、一応桜まつりが行われ、大変な賑わいの中、天守閣に登る。3層4階建で、内部は博物館になっている。北条5代と小田原城の歴史、刀剣や甲冑、古文書などさまざまな展示品があり、なかなか見ごたえがあった。昨今の戦国武将ブームのせいなのか、意外に若い女性が多く、熱心に展示品を見てたりする。
そして、最上階からは小田原市街、相模湾、箱根、丹沢、伊豆半島伊豆大島三浦半島などが360度の眺望が素晴らしい。小田原駅を発着する東海道線、新幹線、小田急線などの電車も見える。





お城の後は二の丸跡で開催中の骨董市を眺め、海岸を散歩して、小田原駅に戻る。



途中、毘沙門天を祀る妙泉寺というお寺があり、立ち寄ったら、境内の馬頭観音像の周囲に変わった面々が侍っていた。

獲物(ネズミ)の背後に忍び寄るネコ!