春競馬を締めくくるグランプリ、第55回宝塚記念が阪神競馬場・芝2200メートルで行われ、12頭が出走した。
注目は最近成績がイマイチながらファン投票1位で選出された昨年の覇者ゴールドシップが鞍上に横山典弘を迎え、どんな走りをするか。また、3月にドバイで圧勝した5歳牝馬ジェンティルドンナがここでも勝って史上最多タイのGI7勝目をあげるのか。あるいは、善戦マン、ウインバリアシオンが悲願のGI初制覇を成し遂げるのか。出走頭数は12頭と少なめながら、好メンバーが揃った。1番人気はゴールドシップ。
レースは牝馬ヴィルシーナが飛び出してそのまま逃げ、フェイムゲームが2番手、カレンミロティックが3番手。ゴールドシップは例によってゆったりと出て、また後方からかと思いきや、サーッと加速して馬群の外から一気に上がっていき、4〜5番手につける。今日は気分よさそうに走っている。ジェンティルはその後ろ。こちらはちょっとリキんでいるか。
そして、そのまま4コーナーを回って最後の直線、ヴィルシーナにフェイムゲームが並びかけるが、その外からゴールドシップが楽に抜け出し、後続を突き放して圧勝。
ゴールドシップは史上初の宝塚記念連覇達成。騎手もコメンテーターもみんなが「きょうは真面目に走った」「ちゃんと走ってくれた」と口々に言っていたのが可笑しかったが、確かにちゃんと走ればすごく強い馬なのだ。ゴールドシップは。でも、期待すると、また凡走したりして…。まぁ、そこが愛される理由なのかも。白い馬というのは基本的にかわいいんだよね。
きょうはゴールドシップの強さだけが際立って、ほかの有力馬は最後も全く伸びず。ジェンティルドンナは9着に終わる。秋に期待しよう。
1着 ゴールドシップ(横山典) 2着 カレンミロティック 3着 ヴィルシーナ
4着 ヒットザターゲット 5着 デニムアンドルビー