小湊鉄道の旅の続き。13時08分に上総鶴舞駅に着いたが、次の上り列車は15時08分で、待ち時間がちょうど2時間もあることが列車を降りてから分かった。その間に下りは2本ある。
こういうのどかな夏の昼下がりの駅で無為な時間を過ごすのは嫌いではないけれど、じっとしているだけで暑い。
起点の五井から20キロ地点。
上空を飛行機が次から次へと通過する。
13時40分発の上総中野行きがやってきた。なかなか面白い絵になったとは思うけれど。
鶴舞駅を発車して田圃の中へ出ていく。あの列車の折り返しが僕の乗る五井行きになる。
列車は掘割の中を下っていくので、まるで緑の中に沈み込むように消えていく。
稲穂が出揃った田圃。
緑田の中の小さな踏切。
ダイサギ。
電線にはツバメの群れ。ケンケンとキジも鳴いている。
近くの天台宗光明寺。
境内で鳴くアブラゼミ。遠い杉林からはヒグラシの幽玄な声も耳に届く。
14時45分発の養老渓谷行き。
乗る列車が近いので駅に戻る。アマガエルはまだじっとしている。
15時08分、五井行きがやってきた。上総鶴舞で2時間の滞在はこれでおしまい。
小湊鉄道の話、あと1回続きます。