小湊鉄道2015夏その5

 今日も東京は暑かったが午後、激しい雷雨。東急東横線の渋谷駅が浸水したらしい。渋谷の谷底のさらに地下深くにあるわけだから、そういうこともあるだろう。
 さて、小湊鉄道の旅ももうすぐ終わり。
 上総鶴舞15時08分発の列車で五井まで戻ってきた。いつもなら、そのまま内房線に乗り換えて帰るのだが、今回はいったん改札を出た。

 五井駅の機関区には大変貴重な蒸気機関車が保存されていて、見学できるらしいので、行ってみた。
 東口に出て、駅の敷地に沿っていくと、こんな案内が出ていた。

 見学は事務室に一声かければ自由にできるのだった。
 キハ200形のうち、今は使われていないらしいキハ209が色あせていた。

 さらに古いディーゼルカーも機関庫内に留置されている。

 このあたりも昭和っぽい雰囲気。

 さて、目当てのSLは道路にお尻を向ける形で、3両並んで保存・展示されていた。

 右から1号機関車、2号機関車、B104形機関車。いずれも千葉県指定文化財だ。

 1・2号機関車はともに六輪連結十輪タンク機関車で、大正13(1924)年に翌年の開業に備えて小湊鉄道アメリカから輸入したもの。ボールドウィーン機関車会社が1924年に製造した57776号、57777号で、開業から昭和31年まで活躍した機関車である。



 フィラデルフィア1924年5月に製造されたことがわかる。


 B104は四輪連結十輪タンク機関車で、明治27(1894)年にイギリスのベイヤーピーコック社が製造したものを当時の日本鉄道が輸入し、宇都宮機関区、千葉駅構内などで使用し、昭和21年に小湊鉄道が当時の国鉄から払い下げを受け、昭和25年まで走ったという。





 こんなSLが走っている時代の小湊鉄道にも乗ってみたかった。当時、五井〜上総中野間におよそ2時間を要したという。今ならディーゼルカーで1時間余り。
 とにかく、小湊鉄道、そこらの世界文化遺産などよりずっと面白いと思います。ぜひ訪ねてみてください。鉄道存続のためにも。