安曇野の道祖神

 昨日、非常に強い勢力で鹿児島県に上陸した台風14号は九州を縦断し、東寄りに進路を変え、山口県から一度日本海に出て、島根県に再上陸。山陰地方を北東に進んでいる。島根県に台風が「上陸」するのは観測史上初めてのことだそうだ。この台風の影響で、九州・中国・四国地方では記録的な豪雨と暴風で大きな被害が出て、多数のけが人、そして死者も出ている。停電も発生し、西日本の交通は計画運休もあり、ほとんどマヒ状態。

 東京でも朝は晴れていたが、急に雨が降り出したかと思ったら横殴りの土砂降りとなっては、また止んで陽が射すといった天気。油断すると、また土砂降り。風も徐々に強まり、不穏である。夕方には980hPaまで弱まったが、まだ安心はできない。関東への台風の本格的な影響は今夜から明日の午前中にかけてとなりそうだ。

 イギリスでは8日に亡くなられたエリザベス女王国葬がロンドンのウエストミンスター寺院で行われ、日本からも天皇皇后両陛下が参列される。今も世界には多くの君主が存在するが、世界中の人が顔と名前を知っているのはエリザベス女王だけだったのではないだろうか。世界中の人々に敬愛された、まさに世界のクイーンだった。

 来週開かれる予定の安倍前総理の国葬と比較するのはナンセンスだが、国民の大多数が反対する中で国葬を強行することで、安倍氏の名誉以上に日本という国の名誉を損なうことになるような気がするのだが・・・。まだ引き返すことはできる。

 

 さて、先日、安曇野道祖神をいろいろ見てきた。安曇野は過去にも何度か訪れていたので、うちには道祖神の写真が何枚かある。その中には今回見たのと同じ道祖神がいくつか見つかった。

 今回撮った写真。

 昭和63年3月に撮った写真。上と同じものだろう。

 この道祖神、恵比寿、大黒天の3点セットも34年前に撮っていた。これは見覚えがあった。

 34年前には背後の家はなかったのが分かる。

 今回は出会わなかった神様。これも昭和63年3月。

 真ん中が道祖神で、左側は庚申塔だろう。着色された庚申塔は珍しいのではないか。

 右の「大勢至塔」は二十三夜塔だろう。勢至菩薩が二十三夜の本尊である。

 

 道祖神、二十三夜塔、大黒天。

 NHKのドラマ用に制作された「水色の時道祖神の写真は何枚もあるが、やはりバックに雪化粧した北アルプスが見えるのがいい。

 昭和63年10月。この時は昭和天皇のご病気が深刻化していて、旅行中にXデーが来るのではないか、と心配しながらの旅だったのを思い出す。

 水色の時道祖神の横の道。この時はいい感じの野道だったが、時代が改まった平成2年に訪れた時は拡幅・舗装されていて、がっかりしたものだった。

 本来、道祖神は村の入口や辻など集落に祀られるので、このような場所に道祖神は普通はない。何事も絵づくりにこだわるNHKらしい立地だと今になって思う。

 次の2枚は平成5年5月。

 道祖神と二十三夜塔。

 これは今回の旅の没テイク。同じ道祖神を何枚も撮ったので。

 道祖神は旧穂高町だけで83体を数え、安曇野全体では数百もあるという。

 

 先月から行われたカーリングの北海道ツアーの女子はフォルティウスが2勝、大学選抜が1勝、ロコ・ソラーレが1勝という結果で終了したが、最初の2戦に出場して3位、4位だった中部電力は残り2戦には参戦せずにカナダ遠征に出ていた。10月末までになんと8大会にエントリーする強行軍。

 カナダの大ベテランで北京五輪にも出ていたJ.Jonesが優勝した初戦は3勝3敗の5位タイだったが、2大会目にあたる Alberta Curling Series Women's Major(12チームが出場)で決勝まで進出し、日本時間の今朝行われたスイスのKeiserとの決勝でも4-3と1点リードで迎えた最終エンド、相手にNo.1を持たれた状況でのスキップ北澤のラストショット。狭いガードストーンの間を通して相手の石を弾き出し、4点を奪い、8-3で勝利。通算7勝1敗で優勝を果たした。今大会は世界のトップレベルは出ていなかったが(最高が世界8位の韓国チーム)、 とにかく中部電力が海外の大会で優勝するのは初めてではないか。


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 国際的にはチーム名はスキップの名前で呼ぶのが慣例。ロコ・ソラーレならFujisawa、フォルティウスならYoshimura 、中部電力ならKitazawaとなるが、世界的に有名なFujisawaと肩を並べるようなチームに成長してほしい。現時点でKitazawaは世界ランキング30位で日本勢としてはFujisawaに次いで2番目だが、Fujisawaは世界3位。まだまだ遠いが、海外ツアーに参戦する機会が少なかっただけで、その気になれば、もっと上位に行けるポテンシャルは大いにあると思う。

(追記)今回の優勝でKitazawaの世界ランクは22位にジャンプアップ。

 

 今回の優勝賞金5,500ドルか。カナダドルだと今日のレートは107円ぐらいなので、60万円弱。円安で海外遠征は大変だろうから、せいぜい賞金を稼がないと・・・。

(左から北澤育恵、中嶋星奈、鈴木みのり、石郷岡葉純、松村千秋)

 

 最近、リザーブの位置に定着している松村は谷田康真と組むミックスダブルスに主軸を移しているようで、チャッスー(千秋×康真)もカナダの大会に参戦するようだ。

 ほかの日本勢も続々と海外遠征に出ているようだ。男子のSC軽井沢もずっとカナダ遠征中だが、高校生の山本くんは学校、大丈夫なのか?

 ちなみに男子の世界ランキングで日本勢トップはSC軽井沢のYanagisawaで、45位。日本男子も世界でがんばってほしい。

 

(きょうの1曲)ORIGINAL LOVE / 時差を駆ける想い


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