昔の郡山駅だったら・・・

 先日、水郡線に乗って、久しぶりに郡山駅で降りた。かつては在来線の特急、急行が頻繁に走っていた東北本線もずいぶん寂しくなってしまったなぁ、と思ったわけだが、僕が郡山駅水郡線の列車で到着した12時33分から磐越東線の列車が発車した13時24分までの約50分の間に昔(東北新幹線開業前)だったら、どんな列車が発着していたのか。自宅にある古い時刻表で調べてみた。

 

 ちなみに現在はこうである。

 12時33分 水郡線 329D(水戸発) 到着

 12時36分 磐越西線 快速3236M(会津若松発) 到着

 12時37分 東北本線 2133M(新白河発) 到着

 12時41分 東北本線 1137M(福島行き) 発車

 12時50分 東北本線 2136M(新白河行き) 発車

 13時15分 磐越西線 1229M(会津若松行き) 発車

 13時24分 磐越東線 732D(いわき行き) 発車

 そして、これが49年前の『時刻表』1974年4月号。

 12時36分 東北本線 特急「やまばと1号」1031M(上野発山形行き) 発車

 12時44分 東北本線 特急「やまばと2号」1036M(山形発上野行き) 発車

 12時48分 磐越西線 急行「いいで」1103D(上野発新潟行き) 発車

 12時50分 東北本線 1527レ(郡山発盛岡行き) 発車

 12時51分 東北本線 特急「ひばり6号」1012M(仙台発上野行き) 発車 

 12時55分 東北本線 急行「まつしま3号・ばんだい2号」1108M
      (仙台・喜多方発上野行き) 発車 

 12時58分 東北本線 特急「はつかり3号」25M(上野発青森行き) 発車

 13時01分 東北本線 136レ (福島発黒磯行き) 発車

 13時06分 東北本線 急行「まつしま1号」1101M(上野発仙台行き) 発車

 13時09分 磐越西線 急行「ばんだい2号」7201M(会津若松行き)発車
      (郡山まで「まつしま」に併結)

 13時17分 東北本線 特急「やまびこ3号」36M(盛岡発上野行き)発車

 

 この間に水郡線磐越東線の発着はない。

 もちろん、今はこれらの特急、急行の代わりに新幹線が走っているわけだし、普通列車も現在は日中、上り下りとも1時間に1本で、昔より多い。往時の1527列車だと郡山から福島まで1時間20分もかかるが、今の1137Mなら電車だし、途中で特急通過待ちもないから、46分だ。なので、今の方が便利になってはいるのだろうが、やはり昔の東北本線は魅力的だったな、と思う。

 ちなみに郡山発盛岡行きの旧型客車編成の1527列車。盛岡着は22時30分だった。

 特急「はつかり」で上野~青森間が8時間50分ほど要した時代の話で、当時の東北線の特急は飛ばすので、よく揺れたという印象がある。

 便利さという点では現代の方が明らかに優っているのだろうが、旅の面白さという点では当時の方が断然面白かった。

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