第168回天皇賞(秋)

 東京は朝のうち雨が降っていたが、日中はさわやかな秋晴れ。東京競馬場では第168回の天皇賞が芝2000メートルで行われた。天皇・皇后両陛下をお迎えしての天覧競馬に4歳~7歳の精鋭11頭が出走。

 圧倒的な1番人気は国内外のGⅠレースを4連勝中で、現在、競走馬の世界ランキングで1位のイクイノックス。2番人気は昨年のダービーでそのイクイノックスを破ったドウデュース。ただ、鞍上の武豊が負傷のため急遽、戸崎に乗り替わりとなった。3番人気はプログノーシス

 レースは今年の大阪杯を制したジャックドールが先手をとって逃げ、ガイアフォースが続く。イクイノックスも3番手を追走。その直後にドウデュース。前半千メートルが57秒7という超ハイペース。スタンドにどよめきが起こる。

 そのまま最後の直線へ。ジャックドールが失速し、ガイアフォースも交わすと、イクイノックスが楽に先頭に立つ。超ハイペースに巻き込まれ、後続も伸びてこない。イクイノックスがあっさりと後続を突き放し、最後方から追い込んできたジャスティンパレス、プログノーシスも寄せ付けず、イクイノックスが楽勝。このレース2連覇。勝ちタイムは従来のレコードを0秒9も縮める1分55秒2という途轍もない世界記録。世界最強馬は本当に最強だった。


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 最後の直線で鞍上のルメールがターフビジョンを見て、後続との差を確認しているのが分かる。


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 イクイノックスはキタサンブラック産駒の牡4歳。これでGⅠレース5連勝。通算9戦7勝。重賞は6勝目。

 

1着イクイノックス(ルメール) 2着ジャスティンパレス 3着プログノーシス

4着ダノンベルーガ 5着ガイアフォース