先月末にディープインパクトがこの世を去ったのに続いて、種牡馬として現代日本競馬界にディープとともに二大勢力を築いてきたキングカメハメハも8月9日に18歳で旅立ってしまった。
キングカメハメハはディープが三冠を制する1年前の2004年にNHKマイルカップと日本ダービーを勝ち、変則二冠を達成した後、秋に神戸新聞杯を制して天皇賞・秋を目指していたところで故障が判明し、通算8戦7勝で引退。
(ダイワメジャー、ハーツクライ、コスモバルク・・・後から振り返ると超豪華メンバーのダービーだった)
種牡馬となってからも2頭のダービー馬(ドゥラメンテ、レイデオロ)や三冠牝馬アパパネ、国内外でGI6勝のロードカナロアを出すなど活躍していたが、体調悪化を理由に昨年度で種牡馬を引退。余生を送っていたが、体調が急変し、9日深夜に息を引き取った。晩年は白内障を患って、目が見えていなかったともいう。
ディープが17歳、キンカメが18歳。どちらも早すぎる死。種牡馬として成功すると、種付け料も上がるし、種付け回数も増える。莫大な利益を生み出すことで、人間の利益のために酷使されることが寿命を縮める結果になったのでは、とも考えてしまう。