あっという間に三が日が過ぎる

 元日から能登半島を中心に震災が発生し、当初はよく分からなかった津波も含めて、被害の状況もだんだん明らかになり、それにともない犠牲者の数も増えつつある。早々に初詣を済ませて、今年も一年良い年でありますようにと祈願したばかりの人もたくさんいたはずなのに、神様というのは冷酷である。地球全体を俯瞰した時、そんな場所にいたら危ないぞと誰もが思うような場所に日本人は暮らしているのだという事実を改めて考える。

 2日の夕刻には東京・羽田空港で乗員乗客379人を乗せた日航機が着陸直後に滑走路上で海上保安庁の飛行機(6人搭乗)と衝突するという考えられないような事故が発生。両機とも炎上し、海保機では5人が亡くなるという惨事となったが、日航機は炎に包まれているように見えながら379人全員が脱出。海外でも奇跡的と報じられているようだ。

 とにかく、テレビで何度も繰り返し流れる衝突の瞬間の映像に見入りながら、乗客は大丈夫かと心配していたのだが、全員脱出という情報に安堵した。同時に乗客の荷物はすべて燃えてしまったんだろうなぁ、と考え、次に貨物室にペットはいなかったのだろうか、と考える。実際、ペットの預かりが2件あったとのこと。犬か猫だと思うが、飛行機から脱出した飼い主が燃え上がる機体を目にした時の心情を考えると、胸が痛くなる。

 自然災害と違って、これは防げたはずの事故。原因を究明して、このようなことが二度と起こらないようにしてほしい。

 3日の朝焼け。

 ツグミ

 越年紅葉。

 きょうになって、だいぶ散る。

 2日、3日に行われた箱根駅伝駒沢大学が「1強」と言われていて、予想通り先頭を快走していたが、3区で青山学院が追いつき、逆転。そのまま駒大を突き放して、往路優勝。復路も2位駒大との差をどんどん広げ、10時間41分25秒の新記録で総合優勝。

 

 とにかく、能登半島では群発地震が今も続き、住む家を失った多くの方々が水や食料もなかなか手に入らない不自由で不安な生活を強いられている。

 来年春に迫った大阪万博は未だ海外パビリオンがまったく着工されず、途轍もない金額をつぎ込みながら、開幕に間に合わないのではと心配されているが、この際、さっさと中止を決断して、その資金を能登半島の復興に充当したほうがいいのではないか。

 あまり万博参加に乗り気ではなさそうな諸外国も日本政府の中止の決断を待っているような気がする。