須藤公園の池

 先日、谷中を散策したついでに訪れた須藤公園。地下鉄千代田線の千駄木駅からすぐ北西側にある公園で、元は松平備後守の下屋敷で、明治期に品川弥二郎、さらに実業家・須藤吉右衛門の所有となって、昭和8年に東京市に寄贈され、公園となった。現在は文京区に移管されている。
 こじんまりとしているが、台地の末端の斜面と低地からなり、池を中心とした回遊式の庭園となっている。クスノキなどの巨木も多く、緑も豊か。

 コイが泳ぐ池にはスイレンが植えられ、岸辺には藤棚が作られている。また、中の島には弁財天が祀られている。

 池の奥の最高所からは「須藤の滝」が落ち、渓流となって、池に注いでいる。滝は人工水源だが、けっこうな標高差を何段にもなって落下し、なかなか本格的。また、滝の下の渓流部分には湧水もあるようだ。

 崖下の湧水。

 前に訪れた時はオシドリがいたのだが、そんなことは滅多にないことなのだろう。

 

 さて、韓国で開催中の世界MDカーリング選手権。日本代表の松村千秋・谷田康真組はドイツ、アメリカ、スウェーデンイングランドを相手に4連勝の後、昨日はオーストリアノルウェーと対戦。オーストリアには9-2で順当に勝利して、B組で5戦全勝で並ぶノルウェーとの大一番。しかし、放送なし。

 1エンドに先攻ながら1点スチールと幸先よくスタートしたが、2エンドにはいきなり4失点。しかし、初めて後攻となった3エンドに3点を奪って同点に追いつく。ところが4エンドに3点を取られ、4-7で前半終了。日本は6エンドに2点を返すと、7エンドにも1点スチールで7-7。残り2エンド。できれば、最終エンドを後攻で迎えたい日本としては7エンドに相手に1点を取らせるのが、望ましい。そして、狙い通り、7エンドのノルウェーを1点に抑え、7-8で最終エンド。有利な後攻で、しかも、ミックスダブルス独特のルールであるパワープレイをここで選択。パワープレイは両チームが後攻の時にそれぞれ1度だけ選択でき、予め置いておく石の配置をより複数得点しやすい状況から始められる。ただ、攻撃的であるがゆえにリスクもあり、実際、この試合でノルウェーがパワープレイを選択した7エンドには日本が1点スチールしている。とにかく、そのパワープレイを最後まで温存し、これを生かし、相手のちょっとしたミスもあって、最後は松村が見事なショットで3得点。日本が10ー8で全勝同士の対決を制し、6連勝とした。

 そして、今日はここまで4勝2敗で4位タイのトルコと対戦。4人制女子でロコ・ソラーレの天敵となりつつあるチームのスキップ、Dilsat Yildizがいて、僕はこの人の顔を見ると、どうしても松本潤を思い出してしまうのだが、とにかく、難敵かもしれない相手。

 試合はいきなりトルコに1点スチールされたが、2エンドに日本が3得点で逆転。しかし、3エンドに2点取られて追いつかれる。4エンドには有利な後攻で1点しか取れなかったが、5エンドには1点スチール。6エンドにトルコのパワープレイを1点に抑え、7エンドに日本もパワープレイを選択したが1点のみ。これで6-4。そして、最終エンドは日本が1点スチールして7-4。これで日本は7連勝。出場20チーム中、日本だけが負けなしである。明日は予選ラウンド最終日で、スペイン、スイス相手の2試合。一つ勝てば予選突破となる。スペインには普通にやれば勝てるはずだが・・・。

 日本に続くのは6勝1敗のアメリカ、5勝2敗のノルウェー、スイス。ここまでが予選突破の可能性あり。

 A組はカナダ、エストニアスコットランドプレーオフ進出を決める。